アメリカの高額医療費をどう払う?

bed in hospital
アメリカの医療費は高いです。
ちょっと診てもらうだけで100ドル以上かかります。
もちろん保険の種類、疾患の内容にもよりますが。

ただでさえ高い医療費が、手術して入院したりすると
さらにびっくりします。

手術の痛みを金銭的な痛みが上回るのでは?
と思うこともあります。苦笑

車一台分かな?家一軒分かな?と、あらかじめ
気持ちの準備をしておかないと気絶しそうになります。苦笑

緊急の時は、そんなこと言ってられないですが…
それにお店と違って、各種の医療サービスに値札が
ついてないですから、請求が来るまでわからない
わけです…

あんまりないですよね、請求されるまでわからないサービスって…苦笑

高額医療費を支払う前に…

そんなアメリカの高額医療費ですが、支払いの選択肢が
あるとしたら利用しますか?

そうです、選択肢があるんです!

今日は高額医療費支払いの選択肢
についてお伝えします。

ひとことでいうと、「ヘルプを求めて聞いてみる」です。

支払いの選択肢とは…

financial application
体験談ベースでいうと、支払いの選択肢は
大きくわけて2つあります。

1.請求先に直接相談
2.別の方法を模索

です。

1.請求先に直接相談

・支払いの猶予
・支払いの減額

ちょっとした手術で飛行機代。
ちょっとした入院すると車代。

といったところでしょうか…
数千~数万ドルが額面の金額といったところかと
思います。

保険の種類によって全然変わってきますが、
それでも自己負担は数千ドル以上に
なるでしょう。

全然余裕であればいいのですが、
ちょっと猶予が欲しい…

または、こんなん払えるか!
という場合もあるでしょう…。

請求書取り扱いチームに問い合わせ

ちょっと厳しい…
う、払えない…

そんな時は、請求先の経理に連絡してみましょう。

Billing Department
または
Financial Assistance Departmentなどがあります。

これらの部署に連絡をすれば
分割払い、または請求の減額
など選択肢を教えてくれる場合があります。
(**補助のプログラムがある医療機関)

請求側もとりっぱぐれが一番嫌なわけです。
払う意思があるけど、ちょっと選択肢が欲しい…
というのは、支払わずにばっくれられるよりも
ずっといいわけです。

なので、相談に乗ってくれる場合が多いかと
思います。

手術や入院が予定されいたものであれば、
事前に調べることができますが、
緊急の場合は
基本すべてを任せて預けるしかありません。

ですが、確認してみる価値はあると
思うので一度聞いてみましょう。

★I don’t have money to pay…so…★

とは言っても、どうやって聞いたらいいか
迷うかもしれません。

支払いに困る、という経験がない場合は、
お金のことで相談をすること
自体のハードルが高いかもしれません。

伝え方はいろいろあるかと思いますが、
ストレートに
「お金がいまないので、
支払いの選択肢がないか教えて欲しい…」
と聞くのがシンプルかもしれません。

Financial Assistanceのチームが
あるようなところは、
それ専門のスタッフがいるくらいですから、
払えない人たちの相談にたくさんのっています。

珍しいことではないし、
仕組みも出来上がっています。

ですので余計な心配はせずに、
シンプルに、支払いのことで相談させて欲しい
と伝えてみましょう。

選択肢の具体的な内容その1

参考までに
Children’s Health Care of Atlanta (CHOA)の
ケースを見てみましょう。

補助は2つに分かれています。

1.政府の補助プログラム
2.病院の補助プログラム

の2種類です。

州に対して、補助してください、
と申し込む。

その結果次第で
病院の補助プログラムに申し込む、

という2段階構成になっています。

つまり、州で「先に」申し込まないと
病院のプログラムには申し込めない
仕組になっています。

州のプログラムに先に申し込んで
OKが出たら州で補助してもらう。
これが1ヵ月くらい。

ダメであれば、CHOAで
補助のプログラムに申し込む。
これが1ヵ月くらい…

という2段構えです。

それぞれのプログラムの流れ…

申し込む

お金がなくて払えないことを確認・承認

合否判定

という流れになります。

流れはほんとうにシンプルで、

お金ない?わかった、じゃあ補助する…
OR
お金ない?そんなことないでしょ、却下です…

という流れです。

わかりやすいですね。

書類もがっちり要求されます。
直近の給与明細、
昨年度の税金の書類など…

これらの書類を出して、
補助プログラムの基準に従って
判断される流れになります。

州のプログラムのリンク

州→CHOAの流れになると
2ヵ月くらいといったところでしょうか。

先方がミスして
責任をなすりつけられるのも怖いので、
定期的に進捗確認をするのはおススメです。

結果発表…

上に書いたように、
お金あるの?ないの?
現状どういう状況?
というのを確認してプログラムで承認をされます。

また、収入によって補助レベルの違いもあります。
50%減額、80%減額、など…

ですので、結果が出るとなにがどうなるのか、
事前に確認をしておくと
やきもきして待たずにすみます。

どうなるか分からない状態で
2ヵ月も待つと気になってしかたないですよね。

Children’s Healthcare of Atlantaの例はジョージア州ですが、
他の州での同じようなプログラムになっているかも
しれません。

治療を受けた医療機関に問い合わせを
すれば、どのようなオプションがあるか
教えてくれると思います。

選択肢の具体的な内容その2

別の方法を模索。

これは、政府や医療機関の補助ではなく
知り合い経由で知見を借りる方法です。

よくあるのは寄付であったり、
クラウドファンディングだったりします。

自分でお願いする場合もありますが、
まわりの友人たちが融資で声をかけて
くれることがあります。

文化的な部分もありますが、
アメリカでは困ってる人を
助けようということで、
まわりの人たちが寄付のサイトなどをつくり、
友人が困っているからぜひ助けてあげてください…
といった感じでお金を集めることがあります。

まとめ

アメリカの医療費はバカ高いです。
びっくりするような請求が来ることも
ありますが、落ち着いて請求先に相談してみましょう。

分割の支払いや、費用のアジャストがある場合もあります。

上の例を参考に、担当部署に聞いてみてください。

分割にせよ、請求額のアジャストメントにせよ、
月々の支払いが楽になれば助かりますしね。