アメリカでの銀行口座開設

アメリカ銀行 開設
4月になって新しくアメリカで生活を始める人も多いかもしれません。
新生活にセットでついてくる手続きのひとつが銀行口座の開設になります。

手続き…銀行…しかも英語で…考えるだけでも嫌な気分になりますよね。
人に頼みたい、でも誰に頼んでいいかわからない、そもそも手続きがどんなものか
わからない…。考えるだけで嫌な状態かもしれません。

そんなあなたのために、今回はアメリカでの銀行口座の開設手続きについてお伝えします。

アメリカの銀行口座

アメリカの銀行口座は、ベーシック+オプションの組み合わせが多いです。

ベーシックは普通預金(Checking Account)と貯蓄預金(Savings Account)の口座があります。

普通預金口座 (Checking Account):

普通預金口座は日常の取引に使用されます。この口座からは頻繁に引き出しが可能で、多くの場合、デビットカードや小切手を発行することができます。また、直接預金や自動引き落としにも利用されます。基本は利子なしですが、条件によって利子がつくものもあります。

貯蓄口座 (Savings Account):

貯蓄口座は短期間または長期間の貯蓄を目的としています。通常、高い利息を得ることができますが、取引が制限されることがあります。緊急時の貯蓄や将来の大きな購入のための貯金に利用されます。

これらの基本の口座があって、銀行によってオプションがいろいろある、と考えていただければわかりやすいかと思います。

引っ越ししたばかりで、ひとまず口座が必要な場合は、チェッキングとセービングの口座を開設すればひとまず用が足りるかと思います。

利子について

利子は銀行によって違います。口座や条件によっても違います。変動しますので、都度確認をしましょう。諸条件ありますが、ひとつの目安として3.8-5.30%といったところです。(2024年4月)日本は0.02%とかのようなので5.30%だと日本の265倍!

オプションについて

オプションというのは、普通預金や貯蓄預金の他にCDやマネーマーケットなど、いろんな種類の口座があるという意味です。

銀行によってオプションは多少違います。利子も条件も違います。
例えば、10000ドル以上預けると金利を〇%上乗せをする、口座の管理手数料を無料にする、など。

*銀行でオプションという表現はしていませんが、ベーシックとそれ以外をオプションと表現することでわかりやすくなるかと思いそう表現しています。

新規口座の特典(おまけ)について

新しく口座を開設するときは、特典(おまけ)をつけてくれる銀行は多いです。(日本のティシュなどではなく)条件は銀行によって違いますが、新規で100ドルもらえて、最初の小切手は無料、などいろいろあります。おまけで銀行を選ぶわけではありません。ですが、損にはならないので、事前に調べておきましょう。

おまけは、銀行によって違いますし、時期によっても違います。まず最初の銀行でおまけをゲットして、少し落ち着いてから別の銀行でまたおまけをゲットするというのもありだと思います。

新生活をはじめてしばらくすると、いろんなダイレクトメールが送られてきます。それらを見てるとわかるのですが、だいたい100ドル~600ドルくらいの範囲で「お金」をくれる銀行も多いです。興味があれば、やってみてください。

口座開設に必要なもの

身分証明書: パスポートやアメリカの州で発行された運転免許証などの有効な身分証明書が必要です。一部の銀行では、国際的な身分証明書を受け付けない場合がありますので、口座開設前に確認が必要です。

住所確認書: アメリカ内の住所を確認するための公共料金請求書や銀行からの郵便物などの住所証明書が必要です。一部の銀行では、米国内の住所がない場合に限り、国外の住所を受け付けることがあります。

*社会保障番号(SSN)(任意): アメリカ国内で働く場合や、税金を支払う必要がある場合には、社会保障番号が必要となります。ただし、銀行口座を開設する際には必須ではありません。

初期預金: 口座開設時に銀行によって異なる初期預金が必要とされることがあります。一般的には数百ドルから数千ドルの範囲ですが、銀行によって異なります。

これらが一般的に必要なものです。細かなルールは銀行によって違うので、それぞれの銀行で確認をしましょう。

社会保障番号(SSN・ソーシャルセキュリティナンバー)は、入国後に申請をする必要があります。SSNの代わりに納税番号で開設してくれる銀行もあるようですが、事前に確認をしましょう。

銀行選び

アメリカの銀行はいくつか種類があります。普段使いであれば、Bank of Americaなど大手の銀行で口座を開設すると便利かと思います。

Chase Bank (JP Morgan Chase & Co.):
Chase Bankはアメリカ国内で広く展開しており、支店やATMが多数存在します。個人口座やビジネス口座などを提供しています。

Bank of America:
Bank of Americaはアメリカ国内で最も大きな銀行の1つであり、全国的に支店やATMが豊富にあります。個人口座やビジネス口座、投資サービスなどを提供しています。

Wells Fargo:
Wells Fargoはアメリカ国内で広く展開しており、支店やATMが多数あります。個人口座、ビジネス口座、ローン、投資サービスなどを提供しています。

Citibank: Citibankは世界的に展開しており、アメリカ国内でも支店やATMが見られます。個人口座やビジネス口座、クレジットカード、投資サービスなどを提供しています。

お住まいの地域によって、その地域+周辺の州で大きな地方銀行があります。それらの銀行で口座を開設するのもいいかと思います。

大手銀行のメリット

大手の便利なところは、大手なところです。苦笑 全米にネットワーク、ATMがあるので、仕事や旅行で移動先で必要なときに、便利です。仮にキャッシュが必要になった時に、アメリカ全土にATMがあれば、手数料をとられずにお金を引き出せます。またアメリカ国外にいても対応窓口があったり、便利なことも多いです。

逆にカスタマーサービスにフラストレーションを感じることもあります。一番ストレスを感じるのは、つながらない事です。肌感覚ではありますが、電話がつながるまで約2時間くらいかかる印象です。最近は、自動音声で受け付けて、後で電話がかかってくるような銀行もありますが。

その他の銀行

大手銀行以外で、お住まいの地域の大きな銀行で口座を開設するのもひとつの手かと思います。地域ごとに大きな銀行があって、周辺の各州で展開しているような銀行があります。

最近はキャッシュレス化が進んでいるので、そうした地方銀行でも不便はないかと思います。
ですが、ATMを利用する場合は注意が必要です。例えば、その地方銀行がない州に旅行にいくとします。そこで現金が必要な場合は、ATMの手数料で数ドルとられることもあります。

あとは、吸収合併されたりすることもあります。口座番号がかわったり、特に手続きはいらない場合も多いですが、HPの使い勝手がわるかったり、合併前のサービスがなくなったりすることもあるので、切り替えの手間などが発生することもあります。

まとめ

銀行開設はあめりかで新生活を始める上で避けて通れない手続きのひとつです。
どんな銀行があって、どんな口座があるのか。基礎を知って手続きの不安を減らしましょう。