アメリカ生活と日本の生活で感じる違い
先日、日本に1週間ほど滞在しました。
たまに帰ると、いろんな場面で、アメリカ生活と日本の違いを感じます。
いいとか、悪いとかは ないのですが、自分の日常感覚がアメリカに慣れているんだ、と言うことをあらためて感じさせられます。
1週間くらいの滞在だと、家族に挨拶したら終わってしまうような感じなので、意外とあまりなにもできなかったりするのですが、空港や、コンビニなど、お店にはお世話になることが多いです。
そうしたお店で、店員さんと話をしたり、買い物をしたり、日本のサービスを体験することになります。
今回は、ラーメン屋さんでのお話を少し…
日本に帰ると、食べたいものがたくさんあります。ラーメン、寿司、とんかつ、牛丼、などなど。
いろんなものを食べたいので、空港のレストランをウロウロすると、食べたいものリストの中のひとつやふたつは、空港の中で食べることができます。
今回はラーメンを選択。食券を買うらしいので、食券を買って待ってました。お店の方が、店に前に出てきて、番号札x番でお待ちの方と順番で呼んでいます。自分の食券にも、番号が書いてあったので、そのうち呼ばれるかな、と待っていました。
2、3組呼ばれて、番号を聞いていたのですが、どうも変だ… 呼ばれてる番号は、101、102となっているのに、自分の食券には、519とある。ん?と思って観察すると、食券とは別の番号札の機械が、前においてありました。
なるほど。食券と番号札と「両方」取らないと、お店の人は取り扱ったくれないのです。
どこにも(わかりやすいように)書いてないやん。笑
食券も、番号札の機械も、多言語対応でした。食券の意味と、番号札を使う必要があると理解できた人達だけが、多言語対応の恩恵に預かれる仕組みになってました。
日本人にとっては、慣れた仕組みなのかもしれません。(知らないのでわかりませんが)なので、機械を置いていて、最低限の説明があれば、わかる人が多いかもしれません。海外の方は分からなくて、待ってる間、何組も直接お店に入ってました。英語の話せない店員さんはその度に、身振り手振りで、機械に誘導し、見て、見て、と機械を指差して、お客さんに、読んで理解してもらうようにしてました。
日本語でしか、番号を呼んでなかったので、お客さんはどうやって自分の番号がわかったのか確かめる機会はなかったですが。
このシステムがいいかどうか、は分からないのですが、店内で言葉が通じなくても、食券式なら、お客さんはラーメン食べられるし、お店も間違いなくラーメンを提供できますね。
話さなくてもわかるようにしてるのに、話をしないと番号札のことはわかりにくくなってるというパラドックス。苦笑
これ、違和感を感じたのです。アメリカで生活してるからかもしれませんね。
食券式のお店自体がそんなにお目にかかることはないですが、順番待ちのシステムは、アメリカにもあります。
よくあるのは、光って振動する、pagerと呼ばれるものを渡されて、順番が来たら、ブルブル振動して、光って教えてくれるものです。これは、言葉も番号も関係ないので、わかりやすいと思います。
最近は、端末に携帯番号を入れて、順番が来たら、あなたの番ですよ、ぼちぼち来てください、というのをテキストで送ってくれるものも多いです。
これらは、順番待ちのためだけの仕組みですが、メニューを選べたりするものもあります。メニューが選べるものも、順番待ちの仕組みと連動していて、オーダーをしたら、番号が割り振られて、順番が来たら知らせてくれるという仕組みです。
システムの違い自体は、いろんなものがあるとは思いますが、違いは、お客さんへのその仕組みの存在の知らせ方です。
多くの場合は、その仕組みを使わなかったら、先に進めない、もしくは、店員さんやお客さんが機械の横にいて助けてくれる、という形で成り立ってるように感じます。
そういうシステムがあるところは、お客さんの導線のど真ん中に機械があって、避けて通れないようになってるとか、説明が主な仕事の店員さんが機械の真横にいるとか、並んでるお客さんが、それやらないとオーダーできないよ、と教えてくれるとか、嫌でも目に飛び込む大きなサインがあったりします。
誰でもわかるようにしてある、店員さん、もしくは周りのお客さんが教えてくれるイメージです。
ラーメン屋での体験が、日本の全ての代表例ではないので、今回の件=日本では…というつもりは全くありません。フードコートでpagerを使っているところもあるようですしね。
ただ、なるほど、こういうところで、自分は違いを感じるんだ、アメリカ生活長くなったなぁ、と感じた、というだけです。
また、こうした何気ない、小さな日常の感覚の違いの積み上げが、住みやすいと感じたり、住みにくいと感じたりすることにつながっていくのかもな、と思ったわけです。
日本からアメリカに来られるみなさんは、この逆のこと感じられるかもしれません。
人それぞれ感じ方が違うので、全然大丈夫という方もいらっしゃると思います。
違いを楽しむのも、異文化で生活する術のひとつとは思いますが、ある程度の心の余裕がいるかもしれませんね。
日本とこんな違いを感じるけども、これって、文化の違い?と感じたときは、お気軽にお問い合わせください。なるほど、知らなかった、という発見もあるかと思います。